コンテナハウスの構造は2種類
コンテナハウスは「壁式構造」か「ラーメン構造」
世に出回っているコンテナハウスの構造は、2種類のうちのどちらかになると思います。
1つは、壁で建物を支える「壁式構造」。
もう1つは、柱と梁で建物を支える「ラーメン構造」。
つい食べ物のラーメンを想像してしまいますが、ラーメンとはドイツ語のRahmenで「枠」や「額縁」という意味です。
壁式構造は、できるだけ開口部を少なく
「壁式構造」のコンテナハウスの場合、壁で建物を支えているため、壁の開口部は極力少ないほうがいいと言われています。
コンテナハウスの壁は、凹凸にカクカクと折れ曲がっていますよね。
それは、鋼板を折り曲げることにより壁の強度を高めているからです。
強度を高めている壁に、玄関ドアや窓などを設けます。
この玄関ドアや窓のことを開口部と言います。
「壁式構造」は壁で支えているので、支えている壁につくる開口部が大きいほど、壁の耐力的な能力が落ちてしまいます。
だから開口部はできるだけ少ない方がいいのです。
出入口は必要なものなので、玄関ドアはもちろん必須。
あとは、小さな窓を1つ2つけるかどうか・・・、と少し閉鎖的なデザインになるでしょう。
ラーメン構造は、開放的なデザインのタイプがつくれる
「ラーメン構造」は柱と梁を長方形の立方体に組んで接合し、それで建物を支える仕組みです。
柱と梁で支えているので「ラーメン構造」のコンテナハウスの場合、壁の開口は好きな数だけ、また開口部のサイズも大きく設けることができます。
なので壁は、壁のままにしても窓にしても構いません。
たとえば一面を全て窓ガラスにしても、柱と梁で支えているので強度上は問題ありません。
開口部が多く設けた開放的なデザインのコンテナハウスをつくることができるのは「ラーメン構造」のメリットです。
ただし、大きく取った窓から熱が逃げたり入り込むため、暑さや冷えの心配が出きます。
そして、外部の音も入りやすくなります。
それを防ぐ上で、断熱性の高い複層ガラス、遮音性を高めるため二重サッシにする、などの対策が必要です。
機能性の高いサッシは安くはないので、サイズの大きい窓にするほど価格がアップします。
予算をふまえて開口部のサイズやデザインを考慮しつつ、開放的なデザインが作れる「ラーメン構造」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
The Hungry のコンテナハウスは「ラーメン構造」
気になった会社のコンテナハウスの構造が、どちらのタイプかを素人が判断するのは難しいところ。
しかし上記の知識を身につけた人なら、コンテナハウスの外観で見分けがつくかもしれません。
開口部の少ないタイプのコンテナハウスを見かけたら、おそらくそれは「壁式構造」のタイプでしょう。
逆に大きく開口を設けているコンテナハウスであれば「ラーメン構造」のタイプでしょう。
コンテナハウスを扱っている会社はもちろん把握しているので、お問い合わせしてしっかりご確認ください。
ちなみに海上輸送用コンテナは「壁式構造」です。
そして、The Hungryがつくるコンテナハウス H-QUBE は「ラーメン構造」です。